サラリーマンの働くモチベーションともなっている「給与」は、日頃頑張った成果が金額となって出ることによって、来月も頑張って働こうとする意識を向上させることにもなります。
自分の貰っている給与はもちろんわかっているのですが、同じ世代や他の世代がどのくらい貰っているのかというのも気になりますよね。
そこで今回は、サラリーマンの年代別の平均年収について大公開してきましょう!
サラリーマンの平均年収を国税庁統計で分析!
サラリーマンの平均年収の中央値は?
サラリーマンの平均年収というのは様々な統計がされていることでも知られていますが、厚生労働省や総務省や国税庁の提示している統計が特に参考になるといわれています。
数ある統計の中でも、国税庁の行っている「民間給与実態統計調査」に焦点を当ててみると、平均年収の中央値としては425万円となっています。
これは企業の資本金が2000万円の株式会社における数値であり、資本金が10億円以上の株式会社となると、635万円が中央値となっています。
全体的な平均は425万円となっていますが、男女別の中央値を見てみますと男性が517万円、女性が258万円となっています。
ちなみに、資本金が10億円以上の株式会社では男性が732万円、女性が334万円ということになっています。
この数値から、女性よりも男性の方が多く稼いでいることがわかりますし、女性の倍近い年収を貰っているというのは驚くべき事実ではありますが、社会的な立場が男性の方が有利に働いていることが予想されますね。
サラリーマンの平均年収を業種別に比較!
サラリーマンと一括りにしたとしても、業務内容は様々であり、所属している企業や業種によって年収の差があることも事実です。
業種別による平均年収が多いのは、化学工業や金融保険・不動産業、運輸通信公営事業などがあり、化学工業は568万円となっています。
化学工業とは、原料を化学反応によって加工することで物体を作り出し、製品に変えていく産業として知られていますが、日々の生活でなくてはならないものを生産しているということもあり、需要の高さがそのまま年収に繋がっているといえますよね。
金融や不動産なども、より良い生活にするために必要な業種でもありますし、身近であるが故に必要とされていることがわかります。
運輸通信事業においても、日々の生活だけでなく企業間においても重要となってくる存在でもありますし、電話やメールなどによる連絡手段として必要不可欠であることは言うまでもないでしょう。
逆に、平均年種が低い業種としては、農林水産・鉱業や繊維工業などがあり、農林水産業は298万円となっています。
特に、農林水産業は一般的には衰退化が止められない産業として認識されており、多忙なのにも関わらず給与が低いという現実が重くのしかかってきています。
ですが、農家や漁師さんがいることによって自然の恵みを日々の生活で実感できていることも消費者である私たちは忘れてはいけないと思います。
年々農林水産業で働く人達が減っている現実をしっかりと理解し、社会全体が国内で美味しいものが生産されていることのありがたみを感じるべきですね。
サラリーマンの平均年収の推移とは?
サラリーマンの平均年収の中央値がわかったところで、次に気になるポイントとしては、年々増えているかもしくは減っているのかがわかる推移による数値ですよね。
今現在を生きている身ではありますが、昔の方が稼げていたのでは?と疑問に思うこともありますし、逆に今だからこそ景気の向上に期待をしたいという気持ちも芽生えますよね。
過去10年ほどを振り替えってみますと、2008年までは安定した数値となっているのですが、2009年に突如発生したリーマンショックによる影響によって平均年収が30万近く減っていることが推移の変動に深く関わっているといえます。
国税庁の算出したグラフを見てみても、明らかに凹んでいる様は一目瞭然ですし、日本の経済界に大きなショックを与えた社会現象としても記憶に新しいです。
しかし、それ以降も年々数値は上がってきていて、2017年にはバブル期と呼ばれる1990年を上回るような求人倍率を記録していることから、景気の回復と共に平均年収の数値を上げるきっかけになったとされています。
また、男女別の平均年収に関しても、確かに女性の貰う金額は男性よりも少ない数値にはなっていますが、年々上がっているのも事実なのです。
徐々にではありますが、女性の社会進出が増加していることによって、男性社会とされていても女子の力を発揮しやすい世の中になっていくことが伺えますね。
サラリーマンの平均年収を年代別で比較!
平均年収というのは年々上がっていくとされていますが、実際のところ、年代によってその金額にどのような変化があるのか気になりますよね。
それでは、国税庁が算出している「民間給与実態統計調査」のデータを元に、年代別の平均年収を見ていくことにしましょう!
サラリーマンの平均年収~20代~
平均年収 328万円(男性360万円:女性285万円)
20代というのは社会人の中では一番若い層として認識されていることも多く、平均年収に関しても全体的には低い数値となっていますが、今後の活躍が期待されることもあり、後に貰える給与が上がることも見込まれているのではないかと予想できます。
人件費としてもどの世代よりも安いとされていますが、近年では若い力を取り入れたいという思いから、給与を倍増させて若年層を獲得する動きも見せています。
サラリーマンの平均年収~30代~
平均年収 475万円(男性551万円:女性299万円)
30代になると20代と比べて平均年収が高くなっていることがわかりますが、これはキャリアが金額に反映されている証拠でもあります。
20代から勤務している場合は10年という経歴を残しているということもあり、業績だけでなく責任のある立場を任されている方も多いので、さらなる給与アップが期待できる世代でもあります。
サラリーマンの平均年収~40代~
平均年収 528万円(男性670万円:女性280万円)
40代になると30代よりも責任のある役職を任されることが多くなり、管理職として役割を果たすことを義務付けられる場合もあることから、年収においても金額が上がる可能性が高い時期でもあります。
日々の活躍や業績などから会社からの信頼が得られることによって、会社全体を支える役員になる道も見えてきますし、頑張り次第では平均以上の年収が得られるかもしれませんね。
サラリーマンの平均年収~50代~
平均年収 557万円(男性720万円:女性278万円)
50代に入ると、会社の経営を任させる立場になることも多くなる世代ではありますが、その一方で、能力差で年収に差が出やすい時期でもありますので、年齢を重ねたからといってそれ相当の金額が貰えるかは個々の業績や努力によって変わってくるようです。
また、男性と女性での年収の差が特に開いていることが歴然ですし、女性よりも男性が優遇されやすいイメージが強くさせる要因になっていますね。
サラリーマンの平均年収~60代~
平均年収 404万円(男性500万円:女性237万円)
60代になると退職をしたり再就職をして新たに仕事に就くという方もいるようなので、平均年収は50代よりも低くなっているのが現状ですが、年齢的にも負担がかかりやすくなっているため、短時間労働を希望する方も多いようです。
近年では、60代を超えても同じ会社で働き続ける方も多くなっていますし、働けるまで働きたいと意欲を示している60代の労働力が会社を支えている場合もあるのです。
サラリーマンの平均年収は1000万円を超えれる?
サラリーマンとして働いていく中で、年収1000万円を稼ぐことを木業にしている方もいるかもしれませんが、実際に1000万稼ぐことは可能なのか気になりますよね。
1000万円を稼ぐことができる職業としての例を挙げると、有名なのは医者やパイロットなど、難題な試験を突破して国家資格や免許を所有して仕事をしている方の平均年収は1000万円超となっていることが多いです。
また、商社や外資系企業などに勤めるサラリーマンも1000万円稼いでいるようで、大企業と呼ばれる会社であれば若い世代だとしてもそれに見合った金額を稼いでいるのです。
インターネットの普及によって外資系企業が日本に与える影響も計り知れないものですし、検索サイトを運営しているグーグル社員の平均年収の高さにも注目度が集まっています。
さらに、テレビ局などのメディア関係に勤めているサラリーマンも、不規則な労働環境ではありますがしっかりとした給与を貰えていることが多く、平均年収としては1200万円以上となっています。
テレビを視聴するのはある意味日常生活に組み込まれているものでもありますし、様々な視聴者がいるということで企業からも頼られるツールとなっていることも事実ですし、テレビ局で働く方々の頑張りが年収に反映されているのかもしれませんね。
サラリーマンが平均年収を1000万円にすることは可能ではありますが、年収の高い職業に就いたとしても続けていけるかは個人の力量次第ですし、実力がなければすぐに切られてしまうこともありますので、今の自分ができる働き方をしっかり考えることも大切ですね。
サラリーマンの平均年収は東京が圧倒的?
厚生労働省による「賃金構造基本系統調査」によると、サラリーマンの平均年収が高いのは、東京が600万円超で1位となっており、都道府県の中でもダントツの数値を誇っています。
日本の首都である東京ということもあり、日本の経済が東京から発信されているのも言うまでもない事実ですし、それに伴って企業などが東京から流行を作り出すこともあるのです。
日本全体から見れば東京は面積としても狭い地区ではありますが、その中には数多くの企業が連なっており、様々なビジネスが動きやすい環境でもあるのです。
人の出入りが激しい地域でもありますし、たくさんのお金が飛び交っていることが予想されますので、日本の経済を東京が回しているのも頷けますよね。
ちなみに、2位の愛知県の経済力も優れていることは知られているのですが、東京とは100万円近くの数値を付けられていることから、東京で稼ぐサラリーマンがどれほどのものかを実感することができます。
サラリーマン平均年収の中央値や推移まとめ
いかがでしたか?
サラリーマンの平均年収を知ることで、今自分が置かれている状況を再認識すると共に、10年後どのくらい稼ぐことができるのかを想定することもできますよね。
地域や年代によって貰える給与に差があることは事実ですが、自分の能力を発揮できる環境に身を置けていることに感謝をしながら、お金を稼ぐことの大切さを忘れないようにしましょう。
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