厳しい就職戦争を突破して内定を得たのに、入社早々「会社を辞めたい」と感じてしまう新入社員は現状として予想以上に多いとされています。
社会人として経験も浅い時期ではありますし、慣れない環境に身を置くことで学生時代に感じなかったストレスも感じやすいのが辞めたいという思いに拍車をかけているのかもしれません。
そこで今回は、新卒で入社した会社員がどのようなタイミングで会社を辞めたいと感じるのか、新卒ならではの退職への考え方について調査していきましょう!
会社を辞めたいと新卒が考えるタイミングとは?
新卒で会社に入ったのにすぐに会社を辞めたいと感じるのはおかしいのかなと悩んでしまう方もいるのですが、そう思ってしまうのはあなただけではないということをまずお伝えしたいです。
入社する前は数多くの会社が連なる合同セミナーやパンフレットやネットなどによる情報で輝かしい未来を想像しやすいような情報に注目しがちになりますが、現実はそう簡単にはいかないことも多いです。
新卒だけではなく、今でも働き続けている会社員もそういう気持ちを持ちながら日々働いていることもあるのです。
それでは、新卒が会社を辞めるタイミングについて詳しく見ていくことにしましょう!
長時間労働によるストレス
新卒で入ってくる新入社員の多くは、伸び伸びとした大学生活を送っている方が多く、学生という枠に守られていることもあり、過度なストレスをあまり感じにくい状況で過ごしていると思います。
なので、そのまま社会に出てしまうことによって窮屈なくらい厳しい規則を課せられてしまい、社会生活に溶け込む前に逃げ出してしまいたいと思いがちになります。
その原因として多く挙げられるのが、会社に拘束される時間が長かったり、サービス残業を毎日のようにしているなど、長時間労働からくるストレスです。
確かに、新卒というのは仕事に慣れるために様々な課題をこなしていく立場でもありますが、伸び伸びとした学生生活から一変して厳しい環境に身を置くことになるので、精神的にも追い詰められる状況になってしまうのです。
また、「新卒だから」という理由で能力以上のことを任されたり、若さを理由に無理難題を強いられることもしばしばで、教育環境が整っていないケースも珍しくないのです。
さらに、せっかくの休日でさえも出勤を命じられることもあり、体を休める時間も削ってしまうことから、何のために働いているんだろうと自問自答しやすくなるのです。
仕事が合わない
新卒で働き始めて日々の仕事をしていく中で、「こんなはずじゃなかった」と思う状況に陥る新入社員も少なくないようです。
確かに、自分で選んだ会社なので自己責任と言われればそれまでなのですが、入社前に得ていた会社における情報やイメージがそのまま現実に反映されていないことも少なくないのです。
自分がしたかった仕事をなかなか任せてもらえなかったり、明らかに向いていない業務を任されることに疑問視しながら働き続けていると、もっと別の会社の方が上手くやれるのでは?と思ってしまいがちになります。
また、希望する部署に配属されなかった場合などは、仕事に必要なことを覚える気力がなくなってしまい、馴染む前に次の転職先を探してしまう方も多く、今置かれている環境にあえて溶け込もうとしないケースもあるのです。
新卒はいろんな意味で挑戦しやすい時期でもありますし、会社としても成長のために厳しい環境に身を置かせることもありますので、今任されている仕事が向いていないとしても、後々役に立つかもしれないということを忘れないでほしいですね。
人間関係が良くない
新卒だけでなく社会人の悩みとして多くとされている人間関係についての悩みですが、特に敏感に反応しやすい世代でもありますので良好な人間関係づくりが必要となります。
新しい環境に入るにあたって、精神的にも慣れていないということもあり、仕事以外の悩みをあまり抱えないの方が良いのですが、人との関わりが必須となってしまう社会生活において、どのような人間関係を築くのかが大切になります。
そして、人間関係が悪化してしまうと会社を辞めたいという気持ちをさらに高めてしまうことになりますし、突然会社に来なくなってしまうということもあるのです。
上司はもちろん、同僚とのコミュニケーションが疎かになってしまうと、疑問点を聞いたり確認作業などができなくなってしまうこともあります。
また、社内でいじめにあってしまうケースも珍しくないので、会社自体に行きたいないという気持ちが芽生えてしまう結果になるのです。
実は、仕事内容で悩むよりも人間関係が上手くいかないことによって退職してしまう新入社員は思った以上に多いことをされているので、自分の置かれている状況が稀なケースではないということを忘れないでほしいです。
給与が安い
仕事をする上でもモチベーションともなり得る給与に関してですが、新卒で働く新入社員によっても働くにあたって重要視される問題でもあります。
入社前に提示されていた給与より少ない金額だったり、仕事内容の過酷さに比べて金額が見合ってなのでは?と思いがちにもなる時期ではあります。
ただ、新卒で給与が安いと判断してしまうのはある意味危険だとされており、後々に金額が上がっていくことを想定したほうが良いケースもあります。
仕事内容や人間関係に満足しているが給与面に不安があって会社を辞めたいと考える方に関しては、そのタイミングで辞めてしまうと次の就職先の方が悪条件になってしまうこともあるので注意が必要です。
働き始めというのは成果が見えにくいものでもありますし、会社側も最初から給与を多くするというよりは、日々の仕事に対する姿勢や業績などを考慮しながら決めることもあります。
新卒で給与面で会社を辞めたいと感じる場合は、今置かれている環境を今一度見直してみることも大切なのです。
自尊心の低下
学生生活から社会人としての生活を送るようになって、様々な体験をすることも多い新卒ですが、自信をなくしてしまう状況に陥りやすい時期でもあります。
自分で選んだ会社とはいえ、ほとんどの業務が初心者マークを付けたいほどの難題となっていますので、自分では考えられないようなミスをしてしまうこともあるのです。
そのミスを上司や先輩に怒られてしまうことで、自分の能力について自信をなくしてしまうと、自己評価を下げてしまうことになり、会社にいる意味を見出しづらくなってしまい、会社に行きたくないと思いがちになります。
ミスというのは新卒だけでなく、社会に出ている人にとっては誰にでもあることですし、1個のミスだけで会社を辞めようとするのはもったいないです。
自尊心が傷つけられる状況も多々あるかと思いますが、次はミスしないように気を付けたり、ミスしたことによって発見することもありますので、必要以上に気にしないようにすることが大切です。
社風に馴染めない
新入社員の多くは入社する前に会社についての情報を事細かに入手することで、この会社でどんなことができるのかや長く働けるのかなどを想定しながら会社選びすると思います。
しかし、会社の実態というのは入社してみないとわからないというのが現状であり、会社に入ってから改めて再確認することがほとんどでもあります。
その中でも、社風というのは文字だけの情報では掴みにくいところでもあり、働く上での基盤となることでもありますので、仕事内容で悩むよりも会社を辞める要因となることが多いです。
社内でのルールというのは絶対であるという社風のところもありますし、それが理不尽な内容だったと思っていてもそれが社内で当たり前であればそれに従うことが正解となってしまうです。
社風というのは長年築き上げているものでもありますので、自分一人の力ではなかなか変えられないものでもあるので、別の会社で働きたいと感じやすくなるきっかけにもなるのです。
会社を辞めたい新卒は半年で辞めてもいいの?
新卒で会社を辞める場合、早い方では半年以内に退職届を出す方もいるようですが、実際のところ半年で辞めることで転職活動に悪い影響はあるのでしょうか。
採用する側としては、新卒の年代というのは即戦力となる存在でもあるため、社員として雇いたいと考える傾向にはあります。
ただ、入社して半年で辞めたということで継続力がないのでは?と思われてしまう可能性が高いのが現状です。
雇ってもまた辞めてしまうのでは?と思われないようにするためにも、面接時で退職理由を明確にする必要がありますので、なるべく後ろ向きな内容は避けることをおすすめします。
ですが、会社によっては本当の退職理由を鋭く追及することもありますので、変に聞かざるよりは本当の気持ちを言った方が素直さを認められることもありますので、臨機応変な対応を心がけることが大切です。
また、退職金が出ない時期でもありますし、早ければ有給もついていない状況で辞めてしまったこともありますので、金銭面での苦労もするということを覚えておきましょう。
会社を辞めたい新卒で公務員の場合は?
仕事内容で会社を辞めたいと感じる新卒の中には、公務員という世間的には安定している職業だとしても退職を試みる方も少なくないようです。
新卒公務員の多くは、安定よりも自分のしたいことを追求したくて辞める方が多いようで、部署によっては将来が見えなくなってしまい働くことに耐えられなくなってしまうというケースもあるのです。
それでは、新卒公務員で辞めたいもしくは実際に辞めた声を聞いてみることにしましょう!
・3年いてもスキルが身に付かないと思い、公務員として採用されましたが3カ月で辞めました。
・新卒ということでいじめの対象になってしまい、先輩からの支持もほとんどなく、精神的に病んでしまい5カ月で退職しましたが、いじめから解放されただけでなく、転職先も見つかって穏やかに暮らしています。
・クレーム処理が思った以上に大変で、忙しいのに達成感がない状況が辛くて、1年もしないうちに退職届を出しました。
・公務員というだけで風当たりが強くて働いて予想以上に辛いことが多く、人手不足も相まって病んでしまいました。
個人的なイメージではありますが、公務員というのは比較的穏やかに仕事ができる環境だと思っていたので、現実の過酷さにびっくりしてしまいました。
また、公務員というだけで非難を浴びてしまうこともあるようで、税金を貰っているという立場が反感を買いやすいのでは?と公務員としての自分の存在意義を考えてしまう方もいるようです。
さらに、安定しているからこそ仕事へのやりがいを見出せなくなってしまう方も多いようで、アクティブに自分の力を発揮できない境遇に嫌気がさしてしまうようですね。
ただ、新卒公務員で辞めた方の多くは次の就職先を見つけている方が多く、民間企業に就職することも可能であることがわかりました。
もちろん、退職理由でネガティブな内容を言うのは避けることは大事ですし、民間だからこそ自分にできることもあるという強い意志をアピールすることも大切です。
会社を辞めたい新卒の転職活動とは?
新卒で会社を辞めたいと思っても、次見つかる就職先への不安や今任されている仕事を全うしなければならないという責任感などから、なかなか転職活動に踏み切れない方も多いようです。
会社を辞めてから転職先を探すのはリスクを伴うことでもありますので、できるだけ在職中に新しい会社を見つけることが大切です。
ですが、仕事をしながら就職活動をするのはなかなか難しいことでもありますし、今の業務を疎かにしてしまうこともありますので、上手く両立できるかが成功する鍵となります。
ハローワークなどに出向くのももちろんですが、通勤中などにスマホで手軽に見れる転職サイトを活用することで充実した転職情報を入手できます。
会社が自分のプロフィールを見てスカウトしてくれることもあるので、会社を辞めたいと思ったらまずは転職サイトを登録するのも必要な転職活動となるので覚えておきましょう。
会社を辞めたい新卒の実態まとめ
いかがでしたか?
新卒で会社を辞めるのはもったいないと言われることもあるかもしれませんが、自分の可能性を早い段階で追及しようとする姿勢は転職活動にも役立つ原動力になるので、状況を好転しようとする気持ちは大切であります。
ただ、どのような理由で会社を辞めたいかを今一度考えることで見えてくるものもありますので、自分にとって仕事のあり方を確認することも忘れないようにしましょう。
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